看護のスペシャリストと言われる認定看護師の資格を取得するまでの流れについて知っておきましょう。まず、認定看護師になるためには通算で5年以上のキャリアが必要です。こういったことから、看護学校を卒業してすぐに認定看護師になることはできないのです。
具体的には、看護師として実務経験を5年以上経験を積んだ後(内3年以上は認定看護分野の実務研修)、認定看護師教育機関で6ヶ月、615時間以上の授業を受ける必要があります。授業は平日の昼間に行われるところと、週末のみに行われるところがあり、週末のみのところだと仕事をしながら受講することができます。
しかし、多くが平日の昼間となるため、認定看護師を目指す人は一時的に休職するか、長期出張扱いにしてもらって通学することになります。ただでさえ忙しい現場を長期的に離れるのは申し訳ない気がすると一歩を踏み出せない人もいますが、スキルアップを目指していることを早めに上司に申し出ておけば、それなりの対応をしてもらえるはずです。
認定看護師の審査は毎年1回行われています。合格者は認定看護師認定証が交付され、登録を行います。その後、5年ごとに更新申請と審査があります。更新の審査は看護実践と自己研鑽の実績の書類審査になります。
認定審査の合格率はおよそ90%以上といわれており、勉強をしておけば難解ではないでしょう。ただ、審査を受けるまでの学習が大変だといえます。
認定看護師になると、専門性が高い看護師として認められます。看護師を牽引するリーダー的ポジションを任されるケースが多いため、キャリアアップを目指している人は、ぜひ取得を検討してみましょう。